速度太郎の日記

ことばクリエイター(自称)の松本秀文が作品や雑文を掲載いたします。

『金閣寺』を読む犬の隣で考えたこと

織姫とセックスした後

「おい!」

サッポロ黒ラベルを口に含む

「テメェ、コロスゾ」

コンドームを屑箱に入れる

「コロナがなければ毎日会えるのにね」

太郎が

複数の

次郎が向こうから走ってくる

「睡蓮でオナニーしたことはほんとうにすみませんでした」

首の一部が消えて

 

「植民地」と呼ばれる建物のネオンは

鮮やかなババアの頬への攻撃だよねー

何もない箱をじっと見ている

虹と女優

ニンジンの鉢巻を巻いた馬が村人を殺戮

「不潔な表現であるから、死刑」

七夕はもう二度とやって来ない

童貞の詩人たちが一年に一度

(鰐が銃で親父を撃つ)

うちゅうを見ながら地球をにごらせること

 

ジョニーには連絡をしている

砂だよ

博多湾の底で風俗嬢とヤりまくる

「詩をバカにするな」と川沿いで言われた

女の穴に

詩みたいな毛がついてやがる

「泥の中で愛して」

殺す以上のことをしたら

「あ、空が晴れた」

 

死の灰文学館

現代詩講座で質問したら殺された人

それが俺の親父

はるおはなぜ自分の命と引き換えに

詩について質問をしたのだろうか?

 

ネジの形状の犬が冷蔵庫の裏でお辞儀して

「コーヒーって戦後の味だわ」

あなたの空に

おいおい

機械が充満しやがった

 

疲労によって自分を構成する

そしてだね

ちんぽを取り外して充電する

中世の終わり

いやらしい電球を交換するおばさん

サウナで桃を食べ続ける祭

コンビニで幽霊弁当を買う

爬虫類館で君は死んでいる

大好きな記憶喪失

歯の中を走る犬がいる

 

女の毛の一本一本を詩で?

顔が紫色のスイカのように膨れ

ぶよぶよ

電車には犬しかゐないではないか

「ケンちゃん、戦争に行っておいで」

生き

生き

生き埋めにされた首塚の嫗

 

ちゃんこ鍋をつつきながら

世界に8秒の花束を

「詩のことを考えることは野蛮だ」

雪だるまにちんこを忘れた

かおりちゃんの乳首をもう一度触りたい

帽子の中に犬がいる

の栄光

現象に追いつかない

ブブブブブ

ぶん

 

鼻糞で人を殺したら

大人たちに褒められた

「映画ってこんな感じでつくるんですか?」

不倫の詩学

肩も取り外して揉んでみた

ここにいないおまんこがうちゅうをつつむ

充電中のちんぽが笑ったり

時々泣いたりするのはなぜだろう