2020-01-07 2020の詩空 2020年の夜明け西暦の意味も記号に回収されて地上から詩がどんどんはなれてみえなくなる場所まで行ってしまった猫たちは死後の図書館でスフィンクスの傍らにすわって書物たちのささやきをきいている低所得食堂で小銭を数えながら生きる意味の無効化を悟り生き仏の真似をする没落芸人がガス自殺をする姿を動画で確認する空の臍からひものようなものを垂らして「おぎゃあ」と言う元気もないから山之口貘の詩を脳に貫通させてくたびれた排水溝を横切る何かに惚れる